未来の創造者たちへ

三重の価値が育む
博士人材創出プロジェクト

常若TOKOWAKA

社会との共創で未来を拓く、
可能性豊かな
若手研究者創出への挑戦。

scroll

プロジェクトについて

プロジェクトの背景と
概要

三重大学には、人文社会科学系の分野を含む4つの研究科(医学系研究科、工学研究科、生物資源学研究科、地域イノベーション学研究科)に約300名の博士学生が在籍しています。
博士課程学生の支援事業として、2023年度から国立研究開発法人科学技術振興機(JST)の採択を得て、フェローシップ制度(科学技術イノベーション創出に向けた大学フェローシップ創設事業)とSPRING(次世代研究者挑戦的研究プログラム)を実施してきました。
この2つの支援事業は、2024年より新たな支援事業へ制度改変されることとなり、これまでの実績を活かしつつ、新たな博士人材創出プロジェクト「常若」(TOKOWAKA)を提案し、JST から採択を得ることができました。

三重大学が立地する三重県は、温暖な気候と豊かな自然、日本を代表する歴史や文化を有しています。世界遺産を含む世界で唯一この地にしかないフィールドや固有の課題は、教育研究活動の中で接する、極めて貴重な地域資源(教育研究資源)です。
この資源を最大限活用した博士人材の創出は、三重大学独自のスタイルであり、研究者の多様性を確保するプロジェクトとなります。
このプロジェクトでは三重の地を舞台として、自身の専門性を活かしながら、未知の解明や社会課題の解決など探求心を高めながら夢の実現に向かう。そのような多様な価値観を有する博士課程の学生が、社会の実践者との交流を深めながら、社会との共創型によって創発力を発揮する人材の養成を目指すものです。

三重大学は、未来開拓に挑戦する若手研究者の育成として、三重の地域資源と課題を結節点とした知と知の交流基盤を活かしながら、常に瑞々しく、若々しく、美しい社会を創造する人材「常若人」の育成に取り組みます。

事業統括

矢野 賢一 学長補佐 ・ 工学研究科 教授

支援内容

研究費(生活費)
月額18万円(年額216万円)
研究費
30万円(年度)
修了後のキャリアパス
助教採用(採用枠最大/3年雇用:2名、1年雇用:4名)
支援学生数
36名(年度)
支援機関
3年間(標準修業年限内)
※医学系研究科生命医科学専攻は4年間

支援学生の義務

  1. 経済的支援を受けるという自覚を持ち、学業と研究に専念すること
  2. 研究の遂行にあたり、関係する法令や本学の諸規程を順守すること
  3. 従事した研究の結果生じた知的財産の取り扱いについては、本学の規程を遵守すること
  4. 本プロジェクトが実施する支援事業に参加すること
  5. 支給を受けた年度の所定日までに、業績報告書を提出すること
  6. 本プロジェクトが指定する研究倫理教育を受講すること
  7. 科学技術・学術政策研究所(NISTEP)の博士人材データベース(JGRAD)に登録し、
    博士課程修了後(10 年程度)も情報を更新すること
  8. ジョブ型研究インターンシップ協議会の専用システムに登録すること
  9. 氏名や研究内容等をホームページ等で公表することに同意すること

プログラムの概要

プログラムの思い
取り組みの概要
国際性、多様性涵養
【取り組みの概要】
  • グローバルアンバサダー(海外で活躍する修了生)等を活用したネットワーク構築
  • 海外派遣研修制度の実施
社会へのアプローチ
【取り組みの概要】
  • 地域イノベーションを実践する修了生等との共創基盤の充実
  • ジョブ型研究インターンシップの活用、共創基盤を活用したインターンシップの実施
基盤的創発スキルの養成
【取り組みの概要】
  • 実践知と実社会に触れるトランスファラブルスキル修得プログラムの開発と展開
  • 次世代AI など先端技術活用力の習得機会の提供
  • Tongali スクールの活用、共創基盤を活用したアントレプレナー教育の展開
「常若人」の育成に向けた伴走支援
【取り組みの概要】
  • 若手教員、博士人材(OB・OG)等のメンター制度充実
  • 事業統括・URA との面談、URA 等による研究活動の支援

支援学生の選抜

求める学生像

自らの専門性を活かして夢の実現を目指すこと、さらに他の研究者や実践者との連携を図りながら創発力を発揮し、世界と日本の未来つくりに挑戦する人材

応募資格

  • 博士後期課程または医学系研究科生命医科学専攻の博士課程在籍者
  • 本プロジェクトの趣旨を理解し、採用後は積極的に各種活動に参加を約束できる者
  • SPRING プログラムが選抜学生として定める要件を満たす者

下記に該当する者は対象外となります。

  • 日本学術振興会の特別研究員
  • 国費外国人留学制度による支援を受ける留学生
  • 本国から奨学金等の支援を受ける留学生
  • 本学または所属する企業等から給与・役員報酬等の安定的な収入を得ている
    (年額240万円以上)

選抜方法

事業統括のイニシアティブの下、
選考委員会において書面審査と面接審査にて選抜

申請書類

  • 申請書(本プロジェクトに対する参加意欲、今後のキャリアプランなど)
  • 指導教員の推薦書(採用後のプロジェクト参画への理解を含む)
  • 研究計画書(課題設定の背景、研究目的、研究方法、今後の展望、研究業績などについて専門外の研究者を想定した分かりやすさ)

選考の視点

  • 我が国の科学技術・イノベーションの将来を担う志があるか
  • 国際性の素地があるか
  • インダストリ、アカデミアを地域の視点からバランス良く取り入れられているか
  • 研究に発展性・社会性はあるか
  • 幅広い視野から俯瞰的に物事を視る能力があるか
  • 地域共創に係る社会問題の解決を研究に意識しているか
  • 価値観の多様性を育む多様な国・地域からの受け入れ

支援学生の留意事項

留意事項 研究奨励費の税法上の取扱いについて

  • 「研究奨励費」(月額18 万円)は税法上雑所得と扱われるため、所得税、住民税の課税対象となり、確定申告が必要です。
  • 確定申告(必須)のほか、扶養義務者(親、配偶者等)の扶養から外れる手続きや、国民健康保険、国民年金の手続きが必要となる場合があります。
  • 支援学生は、各自が責任をもって手続きを行う必要があります。