三重大学

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2025.03.17
「令和6年度SPRING支援学生合報告会」を開催しました

令和7年3月5日(水)9時30分から15時にわたり、「令和6年度SPRING支援学生成果報告会」が本学、環境・情報科学館3階にて実施されました。

三重大学では、博士課程の優秀な学生を対象として、生活費相当額・研究費支援、およびキャリアパス支援を実施する制度として、博士人材創出プロジェクト「常若」(TOKOWAKA)と銘打ったSPRINGプログラム(次世代研究者挑戦的研究プログラム)を実施しています。

本年度におけるSPRINGプログラムの集大成として、4つの研究科(医学系研究科、工学研究科、生物資源学研究科、地域イノベーション学研究科)に所属する支援学生が一堂に集まり、それぞれの研究テーマについて発表を行い、質疑応答や他分野の視点も取り入れた意見交換を通じて活発な議論が交わされました。

本報告会は、SPRINGプログラムの支援を受けた博士課程の学生たちが、これまでの研究成果を発表し、研究の意義や今後の展望を共有する貴重な機会となります。また狙いとする創発力の育成においても、重要な機会と位置付けています。日頃とは違い、自分の専門分野以外の発表を聞き、意見交換を行う機会はなかなかないことであり、新たな視点を取り入れた研究や、分野を超えた共創に繋がることも期待されています。

参加者からは、「具体的な研究成果を聞くことができ、とても刺激を受けた」、「異なる分野の研究者との交流が新たなアイデアを生むきっかけになった」などといった感想が寄せられ、報告会の意義を再確認することができました。

報告会では、冒頭に、矢野先生より開会の挨拶がありました。

「今年から始まった新たなSPRINGも1年目が終わって大分形になってきたと思います。今日の活動報告を聞いて、来年、再来年と良い事業となるようにしていきたいと思います。発表頑張ってください。」との言葉で開会となりました。

本年度の報告会では、新たな試みとして2会場に分けて実施され、午前、午後に渡り36名の学生から発表がありました。学生の自主性を重んじて、座長も学生自身が務めて進行し、それぞれ3つのセッション(計6セッション)の発表においても積極的な質問が飛び交い、参加者は全体で54名(教員9名、学生38名、職員名(うち支援学生36名))となりました。

   

   

 

各支援学生からは、令和6年度の活動として「研究活動の概要」「SPRINGの活動概要」加えて、令和7年度のSPRINGで取り組みたいこと(支援期間満了者は、SPRINGの経験を踏まえた活動予定)について発表されました。

   

学生による発表では、SPRINGプログラムの支援を通して、海外での研究者交流を実現できたこと、経済面での心配が解消され研究時間を確保して論文投稿を行えたこと、インターンシップへ参加したことなどが紹介されました。支援学生は、それぞれの描く活動を積極的に展開し、修了後の活躍イメージを具体化する報告などから、新SPRINGプログラムの意義を再確認することができました。

報告会最後には、吉岡理事より挨拶がありました。

「1年間のまとめとして報告会を開催し、新しい形での異なる分野間の交流ができて良かったと思います。今年から始まった新たなSPRINGプログラムも、ようやく形になり来年度を迎えることができます。時代の変化に伴い、ドクターに求められる能力も変わってきています。各自が新しい春(SPRING)をどう迎えるかを考え、意識を変えて過ごして欲しいと思います。今年度の事業を無事に終えられたことに感謝し、皆様の今後の活躍を期待しています。」

との言葉で報告会は閉会となりました。

報告会のあとは、Raziq Yaqub氏(アラバマA&M大学・准教授)をお招きして特別講演が開催されました。支援学生は専門分野を超えて興味深く聞き入り、積極的に質問も飛び交いました。講演終了後も会場では、Raziq Yaqub氏を囲んでの意見交換は続き、盛会の中、本年度のSPRING事業は幕を閉じました。

三重大学では、若手研究者の育成方針「常若」の下、将来ある博士学生の育成に力を入れています。いよいよ軌道にのるSPRING事業を基盤として、研究を進めやすい環境を整え、さらに充実した支援となるように進めていきます。

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