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2025.03.10
SPRING「デジタルイノベーション講座Ⅱ」(第3回)を開催しました

2025年2月27日(木)16:30-18:00 環境・情報科学館3階において、「デジタルイノベーション講座Ⅱ」(第3回)が開催されました。

今年度から始まった三重大学SPRINGでは、キャリア開発・育成コンテンツとして各種講座を開催しています。その中でも「デジタルイノベーション講座Ⅱ」では、デジタル技術を活用して社会課題の解決に取り組まれている実践者をゲストスピーカーとしてお招きしています。

今回の講義では、株式会社FIXERより、Cloud Solutions Engineerの毛利 真士様と、採用領域責任者の伊藤 翼様より、『専門研究 × デジタル技術が拓く可能性』というテーマでご講演をいただきました。

 

FIXER社は2009年に創業後、スローガンとして「FIXERのテクノロジーで日本中のDXを成就する。Technology to FIX your challenges.」を掲げられています」。現在は三重県内に2か所の事業所が置かれていることもあり、本学は地域課題の解決に向けたプロジェクトで連携を図っていただいています。

 

今回は博士人材育成プロジェクトでの連携となりますが、講義の前半では伊藤様より、今年度2回参加された講座の振り返りを踏まえつつ、取り組み事例の紹介がありました。

 

続く後半では、工学研究科情報工学専攻修了生である毛利様より、自身の大学院生時代の経験も踏まえながら「生成AIの進歩により、これまで機械に処理させることが難しかったことも出来るようになり、プログラミングなどの情報技術のハードルが下がってきています。急速に発展するAI関連技術を活用し、それぞれの専門と組み合わせることで、研究を加速、あるいは未来に向けた研究を進めていただきたい。」とのコメントがありました。

 

 

最後に伊藤様より「イノベーションとは価値の創造であり、身近な要素の新しい組み合わせや使い方で、誰でもイノベーションを起こせる可能性がある。大切なのは、新しい価値を生み出す発想と実行力であり、皆さんの研究の中でも普段見過ごしているようなことが、イノベーションとなる可能性があります。そういった観点で考えたり、生成AIを活用したりすることで新たな発見が生まれると思うので、うまくデジタル技術を活用しながらイノベーションを起こしていただきたい。」とのお言葉を頂きました。

講座の最後には、本講座代表である工学研究科の川中普晴教授から、「SPRINGで招聘したゲストスピーカーの講座では、専門性を超えて社会の動向を知ることや、博士人材に対する社会の期待などに触れる機会の提供が狙いであった。今は実感として得られなくとも、将来社会に出た時に生きてくる情報ばかりであったので、自身の成長に活かしてもらい。」との挨拶があり、今年度の講座は幕を閉じました。

 

講演の後は、場所をレストラン「ぱせお」に移して交流会が開催されました。交流会では和やかな雰囲気のなか、講座中に質問できなかったことや具体的な内容について意見交換がなされ、AIを研究のどの部分に活用するかなどの議論も行われました。

 

 

 

今回もゲストスピーカーの方々のご経験や実社会での課題解決に取り組む実情に触れたほか、様々な情報を得る大変貴重な機会となりました。

 

ご協力をいただいたFIXER社と、ご講演をいただいた毛利様、伊藤様にはご多忙の中、三重大学へお越しいただきましたこと、心より御礼申し上げます。

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