三重大学博士課程学生支援プロジェクト

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研究者紹介

SPRING・フェローシップ制度研究者紹介

Researcher

工学研究科
システム工学専攻

福田燦太 

福田 燦太
研究テーマResearch theme
脳皮質内刺激型視覚補綴のための至適神経駆動条件の生理学的および計算論的探究
研究内容の概要Overview
脳神経系の機能障害に対する治療方法として、脳内へ電気・磁気的に刺激を与えることによって、対象となる脳内神経回路を駆動し、症状を緩和する方法が用いられる場合があります。また、この脳内刺激の効果は症状の緩和だけではなく、新たな感覚を与えることが可能とも考えられます。実際に、脳内視覚皮質に電流パルスを刺激として通電することにより、22年間失明状態であった患者が点のような光を視覚として見ることができたと報告されており、このことから、物体の形状やその動きを光の点のパターンとして失明患者に提供できる可能性が見出されています。しかし、これらの脳刺激技術の開発に必要な生理学的な知見は未だほとんど明らかになっていません。私は、その生理学的な知見の一端を知るべく、生理学実験とそれらの効果、機能に関するシミュレーションを行っています。
研究成果をどのように社会に役立てるか
(還元の構想)Giving back to society
この研究は、失明患者のための視覚補綴システムの開発に役立ちます。当然、視覚補綴システムが開発されれば、失明患者は車の位置や移動方向といった視覚的な情報を得ることが可能となり、その見えないことによる危険性は大きく減少すると考えられます。また、視覚補綴システムだけではなく、その他の感覚の補綴システムの開発において必要な知見も得られる可能性があります。
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