研究テーマResearch theme

中国人留学生における日本企業および日本の就職ルールについての認識と就職できることとの関連性

研究内容の概要Overview

本学の大学院を卒業した元中国人留学生を対象に、日本企業を及び日本の就職ルールの認知についてインタビュー調査を行い、調査結果の分析を行った。調査結果の分析により、日本で就職できた人のほうが、就職活動を行う前に両方とも高かったが、就職できかなった人のほうが低かったことが分かった。一方、「どこで」、「いつ」「どこから」その認知を得たかについて、就職できた人の8割が「日本で」、「学部のころ」、「就職活動」と答え、就職できなかった人は7割りが中国で大学を卒業してから日本の大学院に入学し卒業したことがわかり、その答えは「日本で」、「院生二年生」、「主に自分の調べ」であった。 本研究では、就職活動を始める前に既に日本の就職ルールと日本企業のことをある程度に理解し、準備した元中国人留学生のほうが最終的に就職できた比率が高いとわかり、それに対して、時間の余裕はそれほどではない大学院から日本へ留学した中国人留学生に対して、彼ら就職率を上げるため日本企業及び日本の就職ルールについての内容を院生一年、または研究生時期の日本語授業に加入する必要があると考える。

研究成果をどのように社会に役立てるか
（還元の構想）Giving back to society

中国人留学生を対象とする日本での就職をめぐる諸問題の研究を通して、中国人留学生を抱いている日本に関す誤解を解消し、正しい認識を構築することで、日本での就職率をあげることができれば、日本の労働力不足という社会問題の解決や、特に中小企業への就職を通しての地域復興の達成、またはグローバル社会の構成、国際的な競争力の向上などにも繋がれると考えている。今後の研究方向の一つとして、研究対象の拡大と伴い、全ての留学生の日本での就職をめぐる諸問題を明らかにすることができれば、ダイバシティ（人材の多様化）社会の達成と、ダイナミックな社会への転身にも役に立てると考えている。

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